これが動けばコンテンツ屋になれる
作りたいのは「Web・SNS用のイラスト」「動画用のアバター」なのだ
ここではガラクタを使ってコンテンツを作る話を進めているわけですが、単なる趣味でやっているのではなく、かなり本気でお金が稼げるようになることを目的としています。
とはいえガラクタPCでハリウッド級の3DCGアニメなどは作れるはずもありません。さすがに夢見すぎという感じです。
ですが、SNSに突っ込んだりWebページのアイキャッチに使ったりYoutube動画のアバターに使ったりする画像や、アバター入りの簡単な動画ぐらいは作れるはずなんですよ。まあ要するにこのサイトで公開しているデータぐらいは可、というところですね。もちろんそのレベルのコンテンツだと得られたとしても報酬は知れたもんなんですが、元手なしで生活費の足しぐらいを得られる、というのは結構大きい。
中の人はここ数年そういうコンテンツばかり作っているわけで、それなりにノウハウが蓄積されています。なので、どういうソフトが動けば仕事になるか、というのもある程度わかっているのです。
タダで入手できるLinuxというOSを使う
まず最初に問題になるのは、ガラクタPCで動かすOSをどれにするかという問題でしょう。
小中学校で配布されているのがChromebookなので、操作性がそれと同じCloudreadyかChromeOS flexが最初に候補になりました。しかし、試してみるとChrome以外動かないし案外要求スペックが高いのでよろしくないということがわかりました。
となると、広い意味のLinux系ということになりますね。
あ、このあたりの用語がよくわかんない人は、後でまとめて解説する投稿するんで、それまでお待ち下さい。
「広い意味の」と断りを入れたのは、Androidx86にわずかな期待をしてしまったからです。Androidもその核の部分はLinuxですから、「広い意味では」Linuxの仲間に入ります。
しかしこちらも少々問題はあります。Androidx86はどうやら、縦横比16:9のモニタを前提にしているようなのです。ですから超古いノートだったり、安いからとジャンクショップで買ってきた古い液晶ディスプレイでは、画面が正常に表示されない可能性があります。
具体的に言っちゃうと、画面の左右がモニタの表示範囲外に飛び出しちゃう。
なので標準状態で16:9になっているモニタがないと、まず使えません。うちにはメインPCで使っているもの以外にそういうモニタがないので、まだ詳細をチェックできてません。だから「わずかな期待をしてる」ことになってます。
そういうわけで安心して使えるのは各種Linuxなのですが、なんでもいいというわけではありません。なにせ相手は処理能力がひっくいジャンクですから。
ジャンクでも軽快に動作してくれるようなのが必須です。
というわけで、「軽量 Linux」と検索窓に入力してヒットするようなものを使おう、ということになりますね。
現在までに中の人は、「Q4OS」「RaspbianOS」「Debian-xfce」「MX-Linux」などというディストリビューションを試してみました。
選択基準は、軽いという絶対に譲れない条件の他は、「日本語が多い」「操作性がWindowsに似てる(あるいは、似せられる)」あたりを重視してます。
きょうびのLinuxはよほど変なのでなければ日本語表示・日本語入力に対応しているのですが、メニューを開いたりすると結構な頻度でアルファベット表示のものが見つかります。メニュー表記が日本語だろうが英語だろうが実用性は変わらないのですが、大量の英語が表示されると苦手意識を持つ人がいるだろうな、と考えました。「操作性がWindowsに似てる」という条件も、根っこは同じです。今まで見たことのないような操作環境だと、苦手意識を持ってしまう人がいるんじゃないかと思った結果です。どっちも使用者の心理に配慮しただけのことに過ぎませんが、馬鹿にできないと思います。
タブレットは窓から投げ捨てろ!(俺が拾うから)
OSが決まったら、今度はソフトを選んでいきます。
具体的にどういうソフトが必要かというと、レイヤー機能付きのお絵描きソフト、動画編集ソフト、アニメーション製作ソフトといったあたりです。
お絵描きソフトはレイヤー機能に対応していないとかなり困ります。
というのは、低スペックのガラクタパソコンに板タブレット接続してもまともに使えないことが多く、マウスを使って描画しなければならないことが多いためです。
タブレット使えなきゃお絵描きなんてできないんじゃない?と思う方も多いでしょう。ですが、最近のお絵描きソフトにはかなり優秀な曲線描画ツールが用意されており、これを使うと下手にタブレット使うよりもきれいな線画が描けちゃうんですよ。時間かかるけど。
ただ、なーんもないところでいきなり曲線ツールだけ使って絵が描けるわけじゃありません。特に初心者。
そこで丸とか四角とかの単純な図形を配置してアタリの代わりにし、その上にレイヤーを乗っけて曲線ツールで描画する、という方法を編み出したのです。レイヤー機能必須と言ったのは、このやり方を前提としたためです。
線画については、紙に描いてスマホのカメラ経由で取り込み、線画抽出機能を使うという手もあります。ですが線画抽出ができるソフトって、大概レイヤー機能を実装してるんですよね。抽出した線画の下にレイヤー置いて色を塗るのを前提にしてるから、まあ当たり前ですが。
次は動画編集ソフトですが、これは「軽い」以外に、「Windows版やMac版も用意されている」という条件が加わります。
ガラクタPCで動画編集する時に最大のネックになるのが「エンコーディング」です。編集終わったらエンコーディングの指定して後は寝てしまえ(10年ぐらい前はみんなそうしてました)というのも一つの手なのですが、ちょっと急ぐ、という場合にはそれなりに処理能力のあるPCを持つ人の所にプロジェクトファイルを送り、そっちでエンコーディングしてもらうということも考えられます。この受け渡しに対応するため、Windows版やMac版があった方がいい、となるのです。
アニメーション製作ソフトですが、これについては中の人も最近になって手を出したジャンルなので、まだよくわかってはいません。ですが一応「軽さ大事」という原則は変わらないでしょう。