ペンタブレットについてあれこれ(たぶんその①)

実はこの数ヶ月パソコン教室の講師などをやっておりまして。

そこでは無謀にもWebページの製作方法を教えるなどというだいそれたことをしているわけです。ちょっと前まではイラレやフォトショの使い方を教えるってのもやってました。

でまあ、パソコンで本気でお絵かきしようってんなら、ペンタイプのポインティングデバイスは必須になってくると思われるのですが、多くの人がこれに対して誤解してたり、いらん恐怖感を覚えていたりするように見えるのですよ。

誤解例その①。ペンタブレットは非常に高価でありなおかつ操作が難しく、凡人では使いこなせない。

確かにかつては板タブレットと呼ばれた製品群は高価でした。しかもワコム製品でないとまともに使えないぞ、とも言われていたわけです。

ですが、そのワコム製品でも今最底辺のやつっていくらだと思います? 6000円ちょい切るぐらいですよ。

アマゾンでさらに安いものを探すと3000円前後のが見つかります。実は最近ずっと酷使していたIntuosが思い切り不調になったので、その3000円ペンタブ買ってみたんですよ。

結果はどうだったかというと、とりあえずお絵描きに使えないことはないけど、ワコムと比べちゃうとどうしてもね、という感じでした。すごいぞワコム(多分ドライバ)。今度ワコムOne買おう。

というわけで「ペンタブレットは高い」というのは単なる都市伝説であり、今ではちょっと気の利いたキーボードを買い替えるのと同じ感覚でゲットできちゃうというわけです。ちなみに中の人は6000円以上のキーボード買ったのは一度ぐらいしかないですが。

誤解例その②。これは結構複雑なのですが、絵描きを志しても実際に作品を作れない人(作らない人)に典型的に見られるので紹介しておきます。

「ああペンタブレットさえあったなら!齢100歳を超えた鉄棒ぬらぬらこと葛飾北斎先生を超えるような超傑作をものにしてみせられるのだが!だがペンタブレットはあまりに高価で今の俺には手に入れられない!ああ!俺に金さえあったのなら!!」

あなたの周りにもいませんかこういう人。

中の人が具体的にこういう人に言ってあげられるのは一言「働け」なんですが、ツールの値段が高いのを理由にして創作活動に本腰入れない言い訳にする人っていますよね。いません? それは幸せだ。バイストン・ウェルの物語も記憶されていることでしょう。