学校でもらったChromebookは使えるか

このサイトに書かれている一連の文書は、「小学校に通う子どもたちは将来イラストレーターやYoutuberになりたいと言っている」「その一方で地方の自治体は若者の都会流出に悩んでいる」→「なら田舎にコンテンツ産業を育てて子供の夢を叶えてやればいいじゃん」という流れを基礎にして書かれているものです。

子供にデジタルお絵描きや動画編集をやらせようとする場合、まず最初にどういう道具を使わせるか、という問題が発生します。

普通は「最近では子どもたちは学校からiPadとかChromebookとか一人一台で配布されているので、それを使えばいいだろう」となりますね。わたしも最初はそう考えてました。

ですがそうはうまく運ばない。

学校から配布されているChromebookはほとんどの場合Playストアが封印されている状態で、Androidアプリが追加できないんですよ。実は子どもたちの端末だけじゃなく、先生方が使っているのも同じなんですが。

というわけで、学校がインストールを認めてくれないと、お絵描きアプリも動画編集アプリも使えない。

Androidアプリが使えなくても、Chromebookに標準搭載されているウェブブラウザ(要するにChromeですね)経由でウェブアプリを使うことはできます。このウェブアプリの中にお絵描きができたり動画編集ができるアプリがあれば、とりあえず理屈の上ではなんとかなります。

探すと動画編集の方はありました。OpenShotというアプリです。これWindowsやLinuxでも使えるマルチプラットフォームなアプリなんで、子どもがChromebookを卒業して他のOSが動く端末を使うようになっても、覚えた知識を腐らせずにすみます。

Windows版Openshotの操作画面。低解像度モニタでも使えるようにちょっとウィンドウ表示をカスタマイズしてます。

Openshot日本語版の公式ページ

ですがこれ…死ぬほど重いんですよ。

ネットで使いこなし情報あさってもほとんどヒットしないので、多分使っている人はいないんでしょう。

お絵描きの方はというと、個人的な見解ではレイヤー機能必須なのですが、どうもそういうのは見つかりませんでした。あったら誰か教えてください。

というわけで、学校が配布している端末では、小学生は自分の夢を叶えられないのです。わたしは小学生がその夢を叶えられる道具を求めて、旅に出ることにしました。本当は家に引きこもって各種の端末いじってるだけですけど。